退職届はパソコンで作成していい?手書きとの違いと正しい作り方・印刷方法

「退職届って、手書きじゃないとダメなの?」
パソコンで文書を作るのが当たり前の時代でも、退職届だけは手書きのイメージが根強く残っています。字に自信がない、書き損じが怖い、そもそも縦書きの書き方がわからない——。パソコンで作れるなら、そのほうが確実です。
結論から言うと、退職届・退職願はパソコンで作成して問題ありません。ただし、いくつか押さえておくべきポイントがあります。この記事で全部整理します。
1. 結論:パソコン作成でも法的・実務的に問題なし
退職届の書式について、法律上の決まりは一切ありません。民法627条が定めているのは「退職の意思表示をすること」だけで、手書きかパソコンかは問われません。パソコンで作成して印刷した退職届も、手書きのものとまったく同じ効力を持ちます。
実務上も、パソコン作成はごく一般的です。近年は社内文書の電子化が進み、人事側もパソコン作成の退職届を受け取ることに慣れています。
ただし、次の2点だけ確認してください。
- 就業規則で書式が指定されていないか。 ごく稀に「所定の様式を使うこと」「自筆で提出すること」と定めている会社があります。まずは就業規則を確認しましょう
- 氏名だけは自筆にする。 本文がパソコンでも、署名(氏名)は手書きにするのが最も確実です。理由は後述します
2. 手書きとパソコン、どちらを選ぶべき?
どちらでも有効なので、状況で選んで構いません。判断の目安はこうです。
パソコンが向いているケース
- 字に自信がない、書き損じを避けたい
- 縦書きのレイアウトやマナーに沿った書式を自分で整える自信がない
- 郵送で提出する(読みやすさが特に重要になる)
- 急いでいる。何度も書き直す時間がない
手書きが向いているケース
- 就業規則で自筆が指定されている
- 伝統や形式を重んじる社風で、直属の上司も手書き文化の人
- 円満退職を最優先し、少しでも丁寧な印象を残したい
迷ったら、パソコン作成+氏名は自筆を選んでおけば、まず問題になりません。この形なら「読みやすさ」と「本人が作成した証」を両立できます。
3. パソコンで退職届を作る3つの方法
方法1:Word・Excelでテンプレートから作る
WordやExcelのテンプレートに入力して印刷する方法です。自由度は高いですが、縦書きの設定、行間、余白の調整を自分で行う必要があるため、レイアウトを整えるのに手間がかかります。Excelはセル幅の調整が必要で、退職届のような文書には向きません。
方法2:ブラウザの作成ツールを使う(最も手軽)
必要事項を入力するだけで、マナーに沿った書式のPDFが自動で完成する方法です。アプリのインストールも会員登録も不要で、レイアウトの調整も要りません。縦書き・横書きの切り替えや、日付の漢数字変換も自動で処理されます。
当サイトの作成ツールもこの方式で、パソコンからもスマホからも同じように使えます。
方法3:テンプレートを印刷して手書きする
罫線や枠だけ印刷して、中身を手書きする折衷案です。「手書きは求められるが、レイアウトは崩したくない」という場合に使えます。
4. パソコンで作るときの注意点
用紙サイズ
A4またはB5の白い無地の用紙を使います。どちらでも構いませんが、封筒に入れる際の三つ折りを考えるとA4が一般的です。色付きの用紙や罫線入りのレポート用紙は避けてください。
フォント
明朝体が最も無難です。MS明朝、游明朝など、標準的なもので構いません。ゴシック体でも無効にはなりませんが、フォーマル文書では明朝体が一般的です。装飾的なフォントは避けましょう。文字サイズは10.5〜12ポイント程度が読みやすい大きさです。
縦書きと横書き
どちらでも問題ありません。伝統的には縦書きですが、近年は横書きも広く受け入れられています。社内の他の書類が横書きなら横書きに合わせる、という選び方でも構いません。
印刷
自宅にプリンターがなくても、コンビニのネットワークプリントサービスを使えばPDFを印刷できます。セブン-イレブンの「ネットプリント」、ファミリーマート・ローソンの「ネットワークプリントサービス」などが利用できます。1枚数十円で、24時間いつでも印刷可能です。
5. 氏名は自筆、そして押印を
パソコンで作成した場合でも、氏名だけは印刷せず自筆で署名するのが最も確実なスタイルです。
理由は、退職届が「確かに本人が退職の意思を示した」証拠としての役割を持つからです。すべてが印字されていると本人性の証明が弱くなり、会社によっては受理を渋られる可能性があります。氏名が自筆であれば、その懸念はなくなります。
あわせて、署名の下(横書きなら右横)に認印を押しておきましょう。押印は法的な必須要件ではありませんが、実務上は押しておいたほうが受理がスムーズです。印鑑の選び方や押し方は退職届の印鑑の記事で詳しく解説しています。
6. よくある質問
- Excelで作成してもいいですか?
有効ですが、おすすめはしません。Excelはセル単位のレイアウトになるため、行間や文字配置が不自然になりやすく、印刷時にズレが生じることもあります。Wordか、専用の作成ツールを使うほうが確実です。 - スマホで作ってもいいですか?
問題ありません。ブラウザの作成ツールを使えば、スマホでもパソコンと同じPDFが作れます。作成したPDFをコンビニで印刷すれば、パソコンで作った場合とまったく同じものが完成します。 - パソコンで作ったことが会社に失礼になりませんか?
なりません。読みやすく整った書類はむしろ丁寧な印象を与えます。誤字や書き損じのある手書きより、きれいに印刷された書類のほうが好ましいと考える人事担当者も多いです。 - 「手書きで出して」と言われたらどうすれば?
素直に従うのが無難です。就業規則に明記がなくても、会社の慣例として求められた場合、争う実益はほとんどありません。書き直しの手間を惜しんで印象を悪くするより、応じてしまったほうがスムーズです。 - 日付や退職日はどう書けばいい?
提出日と退職日の2種類を書きます。縦書きの場合は漢数字にするのが基本です。詳しくは退職届の日付の書き方を参照してください。 - 封筒はどうすればいい?
白の二重封筒(A4三つ折りなら長形3号)に入れて渡します。詳しくは封筒マナーの記事で解説しています。
まとめ
- 退職届・退職願はパソコン作成でまったく問題ない。法律上の書式指定はない
- 就業規則で自筆が指定されていないかだけ確認する
- 用紙はA4かB5の白無地、フォントは明朝体、縦書き・横書きどちらでも可
- 氏名は自筆+認印にしておけば受理はスムーズ
- プリンターがなくてもコンビニのネットプリントで印刷できる
パソコンで作るなら、レイアウトを自分で整えるより、入力するだけで正式な書式が完成するツールを使うのが確実です。当サイトの作成ツールは、パソコンからもスマホからも、アプリのインストールなしで使えます。入力したデータはサーバーに送信されないので、安心してお使いください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の状況に対する法的助言ではありません。 制度・法律に関する最新の情報は、公的機関の発表をご確認ください。



