退職届の日付の書き方|提出日と退職日はいつ?有給消化・西暦和暦も解説

退職届を書き始めると、本文より先に手が止まるのが「日付」です。
「令和で書く?2026年って書いていい?」
「この日付って、書いた日?出す日?辞める日?」
「有給を使い切るから、最後に出社する日と辞める日が違うんだけど…」
小さいことのようで、日付は退職届の中で唯一「法的な意味」を持つ情報です。ここを曖昧にすると、退職日の認識が会社とズレてトラブルの元になります。この記事で全部整理しましょう。
1. 退職届に書く日付は「2種類」ある
まず前提として、退職届には日付が2箇所あります。
- 退職日: 本文中の「令和〇年〇月〇日をもって退職いたします」の日付。あなたが会社に在籍する最後の日です
- 提出日: 署名の上に書く日付。書類を会社に手渡す(郵送なら投函する)日です
よくある間違いが、提出日に「書類を作成した日」を書いてしまうこと。作成日と提出日がズレるのは普通のことなので、実際に提出する日を書いてください。提出が延びたら書き直すか、日付だけ空けておいて提出直前に記入するのがスマートです。
2. 退職日は「最終出社日」ではない(有給消化する場合の注意)
日付でいちばん間違えやすいのが、ここです。
退職日と最終出社日は、別物です。
- 退職日: 会社に在籍する最終日(=雇用契約が終わる日)
- 最終出社日: 実際に出勤する最後の日
有給休暇を消化せずに辞める場合は、この2つが同じ日になります。しかし、残った有給を最後にまとめて消化する場合、最終出社日のあとも有給期間中は在籍が続くため、退職日は最終出社日よりあとになります。
例:最終出社日が7月15日、そこから残った有給を16日〜31日に消化する場合
- 最終出社日 … 7月15日(最後に会社へ行く日)
- 退職日 … 7月31日(有給消化を終えた、在籍最終日)
このとき、退職届の本文に書くのは**退職日(7月31日)です。最終出社日(7月15日)ではありません。ここを間違えて最終出社日を書いてしまうと、有給消化期間の扱いや社会保険の資格喪失日がズレる原因になります。有給を消化してから辞める予定の人は、「在籍の最終日はいつか」**を基準に退職日を決めてください。
3. 西暦と和暦、どっちで書く?
結論:どちらでも有効です。マナー違反にもなりません。
そのうえで迷うなら、次の基準で選んでください。
- 社内の公式書類に合わせるのが最も無難。雇用契約書や社内申請書が「令和」なら和暦、「2026年」なら西暦に
- 特に指定がなければ、縦書きは和暦、横書きは西暦が読みやすく、収まりも自然です
一つだけ守ってほしいのは、1枚の中で混在させないこと。本文は令和なのに提出日だけ2026年、というのは避けましょう。
縦書きの日付は漢数字で書く
縦書きの退職届では、日付も漢数字にするのが基本です。迷いやすい数字を早見表にまとめました。
| 数字 | 漢数字 |
|---|---|
| 1 | 一 |
| 2 | 二 |
| 3 | 三 |
| 8 | 八 |
| 10 | 十 |
| 11 | 十一 |
| 20 | 二十 |
| 24 | 二十四 |
| 30 | 三十 |
| 31 | 三十一 |
例:「令和八年七月三十一日」
ちなみに当ツールでは、縦書きを選ぶと日付が自動で漢数字になります。「令和八年七月三十一日」のような表記を手で整える必要はありません。
4. 退職日はいつに設定する?
退職日の決め方には、法律とマナーの2つのレイヤーがあります。
- 法律上の最短: 民法627条により、申し入れから2週間後の日付であれば会社の承諾なく退職できます
- 円満のマナー: 就業規則に「1ヶ月前までに申し出」とあれば、それに合わせた日付にするのが穏当です。引き継ぎを考えると1〜1.5ヶ月後が現実的な着地点です
また、退職日を月末にするか月の途中にするかで、社会保険料の負担が1ヶ月分変わることがあります。意外と大きな差になるので、日付を確定する前に月末退職と月中退職の記事を読んでおくことをおすすめします。
5. よくある日付の疑問
- 退職日がまだ決まっていない場合は?
上司との相談で退職日が固まっていない段階では、退職届はまだ提出しません。まず口頭やメールで退職の意思を伝え、退職日が合意できてから、その日付で退職届を作成・提出するのが正しい順序です。日付が決まらないまま「空欄」で出すのは避けてください(次項)。 - 日付を空欄のまま提出していい?
NGです。特に退職日が空欄だと「退職日は会社にお任せします」と解釈される余地が生まれ、意図しない日付にされるリスクがあります。必ず記入してから提出してください。 - 口頭で退職を伝えた日と、退職届の日付は違ってもいい?
問題ありません。口頭で伝えた日は「意思表示をした日」であって、退職届に書く提出日(実際に書類を出す日)や退職日とは別物です。伝えた日を書く必要はありません。 - 提出日と退職日が同じ日でもいい?
書式として無効ではありませんが、会社の合意がない限り即日退職は成立しません(原則2週間ルール)。詳しくは即日退職の記事へ。 - 「〇月末日」という書き方はアリ?
「〇月31日」のように具体的な日付で書くのが確実です。「末日」は解釈のブレは小さいものの、日付は明確に越したことはありません。 - 土日を退職日にしてもいい?
問題ありません。退職日は「在籍の最終日」であり、出勤日である必要はないからです。月末が日曜でも「7月31日」で大丈夫です。
まとめ
- 日付は「退職日(本文)」と「提出日(署名の上)」の2種類
- 退職日は「在籍の最終日」。有給消化する場合は最終出社日ではなく、有給を使い終わる日
- 西暦・和暦はどちらでもOK、ただし混在はNG。縦書きなら和暦・漢数字が自然
- 退職日は法律上2週間後から設定可能、円満なら就業規則に合わせる
- 退職日が決まってから提出する。空欄提出はトラブルの元
理屈は以上ですが、実際に書くときに「あれ、どっちがどっちだっけ」となるのが日付です。当サイトの作成ツールなら、提出日と退職日をカレンダーから選ぶだけで正しい位置に自動で反映され、縦書きなら漢数字への変換も自動です。日付まわりのミスはツールに任せてしまいましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の状況に対する法的助言ではありません。 制度・法律に関する最新の情報は、公的機関の発表をご確認ください。



